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不動産売却前に知っておきたい!千葉県の不動産売却の流れの基本

2026.01.26
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「千葉の実家を売りたいが、遠方で流れや費用がわからず不安…」
「築古だから、知識不足で損せず手間なく売りたい…」

離れた場所にある不動産の売却は、移動の負担や見えないコストへの不安が尽きないものです。

この記事を読めば、売却の全ステップ、費用・税金の基礎、遠方管理のコツまで要点を整理できます。全体像を把握すれば、遠方でも迷わず判断でき、納得のいくスムーズな売却につながります。

千葉県の築古戸建て・実家を売却するステップ

千葉県にある実家やセカンドハウスを売却する場合、まずは全体の流れを正しく理解しましょう。

遠方に住んでいると手続きが大変そうと感じるかもしれませんが、基本的な手順は一般的な不動産売却と同じです。

売却にかかる期間は、順調にいけば3か月から半年程度が目安となります。

いすみ市や長生郡、茂原市などのエリアにある築古物件は、都心のマンションと比べて買い手が見つかるまでに時間がかかるケースも珍しくありません。

焦って安売りしてしまわないためにも、どのようなステップで進んでいくのか、全体像を把握するのが大切です。

ここでは、売却完了までの道のりを4つのステップに分けて解説します。

支払いのタイミングで慌てないように、売却の流れと費用が発生する場面を先に確認しておくと安心です。
初めての不動産売却でも安心|支払いのタイミングまで完全解説

ステップ1:事前準備と相場把握・査定依頼(約450文字)

最初のステップは、売却に必要な書類の準備と、物件の相場を調べておきましょう。

いきなり不動産会社に連絡するのではなく、手元にある情報を整理しておくと、その後のやり取りがスムーズになります。

まずは、以下の書類が手元にあるか確認してみましょう。

・登記済権利証(または登記識別情報)
・固定資産税納税通知書
・土地・建物の図面や測量図(あれば)
・購入時の売買契約書や重要事項説明書

書類の確認と並行して、近隣の売り出し価格をポータルサイトなどで調べ、相場観を養います。

想定売却価格の目安を把握しておくと、査定結果の妥当性を判断しやすくなります。準備ができたら、複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。

千葉県の物件であれば、地元の事情に詳しい地域密着型の会社を含めて比較することをおすすめします。

ステップ2:媒介契約の締結と売り出し価格の決定(約450文字)

査定結果が出揃ったら、パートナーとなる不動産会社を選び、媒介契約を結びます。

査定額の高さだけで選ぶのではなく、遠方への対応力や、築古物件の販売実績を重視して選ぶのが重要です。

契約を結んだら、いよいよ売り出し価格を決定します。売り出し価格は査定額を参考に、売主が最終的に決定します。

少しでも高く売りたい気持ちはわかりますが、相場からかけ離れた高値をつけると、問い合わせがほとんど来ないという事態になりかねません。

特に千葉県の郊外エリアでは、競合物件との価格競争がシビアになります。

早期売却を目指すのか、時間をかけてでも高値を目指すのか、担当者とよく相談して戦略的に価格を設定しましょう。

ステップ3:販売活動・内覧対応・売買契約

売り出し価格が決まると、不動産情報はレインズ(指定流通機構)やポータルサイトに掲載され、販売活動がスタートします。

本来、レインズは不動産会社専用のシステムですが、一般の方でも過去の成約価格や相場情報を確認できるREINSMarketInformation(レインズ・マーケット・インフォメーション)というサイトも公開されています。

購入希望者が現れると内覧(物件の見学)の申し込みが入りますが、遠方に住んでいる場合、毎回立ち会うのは現実的ではありません。そのため、鍵を不動産会社に預けて内覧を任せるケースが一般的です。

購入希望者から買付証明書が提出され、価格や条件などの交渉がまとまれば、いよいよ売買契約の締結です。このときは、原則として売主と買主が対面して署名・捺印を行い、手付金の授受を行います。重要事項説明書の内容を確認し、契約内容に問題がないか、しっかりとチェックしましょう。

ステップ4:決済・引き渡し・確定申告(約450文字)

売買契約から1〜2か月後を目安に、残代金の決済と物件の引き渡しを行います。

通常は銀行などに売主・買主・不動産会社・司法書士が集まり手続きを行いますが、遠方の場合は司法書士に代理を依頼できます。当日の主な流れと持ち物は以下の通りです。

1.司法書士による登記書類の確認
2.買主から売主へ残代金の支払い(着金確認)
3.固定資産税などの精算
4.鍵や関係書類の引き渡し
5.仲介手数料の支払い

無事に引き渡しが完了しても、それで終わりではありません。

売却によって利益(譲渡所得)が出た場合や、相続空き家の3,000万円特別控除などの特例を利用する場合は、翌年の2月16日から3月15日の間に確定申告が必要です。

申告を忘れると追徴課税のリスクがあるため、早めに税理士や税務署に相談しましょう。

不動産売却にかかる費用


不動産を売却しても、売却代金がそのまま全額手元に残るわけではありません。仲介手数料や税金、登記費用などの諸費用が差し引かれるため、最終的な手取り額を把握しておきましょう。

一般的に、不動産売却にかかる費用の総額は、売却価格の4%〜6%程度が目安とされています。ただし、築古物件で測量や解体が必要な場合は、さらに費用がかさむ可能性があります。

資金計画を立てるためにも、どのような項目にいくらかかるのか、内訳を事前に確認しておきましょう。
初めての不動産売却でも安心|支払いのタイミングまで完全解説

仲介手数料の計算方法と支払いタイミング

売却費用の中で最も大きな割合を占めるのが、不動産会社へ支払う仲介手数料です。これは完全な成功報酬であり、売買契約が成立しなければ支払う必要はありません。

仲介手数料の上限額は法律で決まっており、売却価格が400万円を超える一般的な物件の場合、以下の速算式で求められます。

・仲介手数料の上限=(売却価格×3%+6万円)+消費税

例えば、実家が1,000万円で売れた場合、手数料は約39.6万円(税込)です。

支払いのタイミングは、売買契約時に半金、決済(引き渡し)時に残りの半金を支払うのが一般的です。現金での用意が必要になる場合が多いため、あらかじめ資金を準備しておく必要があります。

800万円以下の空き家売却における手数料

千葉県の郊外にある築古戸建てなどは、売却価格が低くなるケースが多々あります。価格が安いと、上記の計算式では不動産会社の報酬が少なくなりすぎてしまい、営業活動のコストが賄えないという問題がありました。

そこで、空き家の流通を促進するために法律が改正されています。2024年7月1日以降、売買代金が800万円以下の土地・建物については、特例として以下の金額を上限に手数料を受け取れるようになりました。

・低廉な空き家などの上限=30万円+消費税(合計33万円)

この特例により、以前は取り扱いを敬遠されがちだった地方の安価な物件でも、積極的に対応してくれる不動産会社が増えています。査定額が低いからといって諦めず、この特例を理解している不動産会社に相談してみましょう。

印紙税や登記費用など必ずかかる諸費用

仲介手数料以外にも、契約手続きや権利関係の整理のために必ずかかる費用があります。

代表的なものが印紙税と登記費用です。

売買契約書には、契約金額に応じた収入印紙を貼付して消印する必要があります。

また、売却する物件に住宅ローンの残債がある場合や、相続登記が済んでいない場合は、司法書士への依頼費用が発生します。

主な諸費用の目安は以下の通りです。

費用の項目概要と目安金額
印紙税売買契約書に貼る税金。
(例)1,000万円超〜5,000万円以下の契約:1万円(軽減税率適用時)
抵当権抹消登記ローン完済時に担保を外す費用。
登録免許税+司法書士報酬で2万〜4万円程度。
住所変更登記登記簿上の住所と現住所が違う場合。
司法書士報酬含め2万〜3万円程度。
相続登記名義が故人のままの場合に必要。
数万円〜十数万円(複雑さによる)。

※印紙税は、令和9年(2027年)3月31日までに作成される契約書であれば軽減税率が適用され、通常よりも安く抑えられます。

測量費や解体費など物件状況により発生する費用

物件の状態によっては、さらに数十万円〜数百万円単位の費用が発生する場合があります。

特に築古の実家を売却する際に問題になりやすいのが、境界と残置物です。

隣地との境界杭が見当たらない場合、トラブル防止のために境界確定測量が推奨されます。

また、建物が古すぎて住めない場合は更地にして売るための解体費用や、家の中に残った家具・不用品を処分する費用も考慮しなければなりません。

費用の項目費用の目安と備考
境界確定測量費30万〜80万円程度
隣地所有者の立ち会いが必要なため、期間も3〜4か月かかる
建物解体費用木造住宅で坪単価4万〜6万円程度
30坪の家なら150万円前後が目安
残置物処分費専門会社に依頼する場合、トラック1台分で数万円〜
家全体で20万〜50万円かかる

これらの費用は売主負担とするか、価格を下げて買主負担(現況渡し)とするか、交渉の余地があります。

独断で解体などを進める前に、まずは不動産会社と販売戦略を相談しましょう。

売却益にかかる税金と節税のための控除特例

不動産を売却したとき、とくに関心が高いのは税金です。会社員の方であれば、普段は給与から天引きされているため意識しにくいですが、不動産売却で得た利益は譲渡所得と呼ばれ、確定申告をして納税する必要があります。

売れた金額すべてに税金がかかるわけではありません。利益が出た場合にのみ課税される仕組みであり、さまざまな控除特例をうまく活用すると、税額をゼロにしたり、大幅に減らせる場合があります。

ここでは、税金の計算方法と、実家売却で使える代表的な節税特例について解説します。

売った後の手残りを見誤らないために、譲渡所得税の計算と3,000万円控除の要件を確認しておくと安心です。
譲渡所得税の計算と3000万円控除!取得費5%や申告書類を解説

利益が出なければ譲渡所得税はかからない

譲渡所得税(所得税・住民税)は、不動産を売って利益が出たときに発生します。この利益を課税譲渡所得と言い、以下の計算式で算出します。

・課税譲渡所得=売却価格-(取得費+譲渡費用)

取得費とは、その不動産を購入したときの代金や建築費です(建物は減価償却費を引いた額)。譲渡費用は、今回支払った仲介手数料や測量費、印紙代などを指します。

つまり、買ったときよりも安く売れて損失が出た場合、譲渡所得はマイナス(ゼロ)となり、税金はかかりません。

問題となるのは、取得価額が不明なケース(先祖代々から引き継いでいる土地など)です。取得費が不明な場合、売却価格の5%を概算取得費として計算するルールがあります。この場合、売却額の95%が利益とみなされてしまい、税金が高額になる恐れがあるため注意が必要です。

所有期間が5年を超えるかどうかで税率が変わる

計算の結果、プラスの利益(譲渡所得)が出た場合、その金額に対して税率を掛け合わせます。

この税率は、不動産を所有していた期間によって大きく2つに分かれます。

ポイントは売却した年の1月1日時点で、所有期間が5年を超えているかどうかです。

相続した物件の場合、親が所有していた期間もそのまま引き継ぐことができます。

区 分所有期間税率の合計内訳(所得税+住民税)
短期譲渡所得5年以下39.63%所得税30.63%+住民税9%
長期譲渡所得5年超20.315%所得税15.315%+住民税5%

※所得税には復興特別所得税(2.1%)が含まれています。

たとえば、5年以内に売却して1,000万円の利益が出た場合、約400万円もの税金がかかりますが、5年を超えていれば約200万円で済みます。

所有期間がギリギリ5年前後の場合は、売り急がずにタイミングを見計らうことも重要な節税対策です。

相続した空き家の3,000万円特別控除の適用要件

相続した実家を売却する場合、有効な節税策となるのが被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の3,000万円特別控除です。これは、一定要件を満たせば、譲渡所得から最大3,000万円を差し引ける制度です。利益が3,000万円までなら税金がゼロになるため、必ず適用できるかチェックしましょう。

主な適用要件は以下の通りです。

昭和56年(1981年)5月31日以前に建築された旧耐震基準の家屋であること。
・区分所有建物(マンション等)ではないこと。
・相続開始の直前まで、被相続人が一人で暮らしていたこと(老人ホーム入居などの例外あり)。
・相続から譲渡まで、事業や貸付、居住の用に供されていないこと。
・売却代金が1億円以下であること。
・耐震リフォームをして売るか、建物を取り壊して更地として売ること。

なお、2024年(令和6年)1月1日以降の譲渡については、売買契約後に買主が翌年2月15日までに耐震改修や取り壊しを行った場合でも適用対象となるよう改正されました。これにより、売主が解体費用を先に負担しなくても特例を使いやすくなっています。

参照元:国税庁(No.3306 被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例)

相続財産を譲渡した場合の取得費加算の特例

3,000万円特別控除の要件に当てはまらない場合でも、相続税を支払っている方なら取得費加算の特例を使える可能性があります。これは、支払った相続税のうち、その不動産に対応する金額を取得費に上乗せできる制度です。

取得費が増えれば、そのぶん計算上の利益(譲渡所得)が減るため、結果として税金を安く抑えられます。この特例を使うための主な条件は以下の3つです。

1.相続や遺贈により財産を取得した人であること。
2.その財産を取得した人に相続税が課税されていること。
3.相続開始のあった日の翌日から3年10か月以内に売却していること。

この特例には明確な期限があります。放置すると期限切れになり、節税の恩恵を受けられなくなってしまいます。相続税を納めた方は、早めの売却検討をおすすめします。

失敗しない媒介契約の選び方と不動産会社の見極め

不動産売却の成功の8割は、パートナーとなる不動産会社選びで決まると言えます。査定額の高さだけで会社を選んでしまうと、契約したのに全然活動してくれない連絡が来ないといったトラブルに巻き込まれる可能性があります。

依頼する会社が決まったら、業務の範囲やルールを定めた媒介契約を結びます。この契約には3つの種類があり、物件の条件や自身の置かれている状況(遠方居住など)に合わせて、最適なものを選びましょう。

売却活動の成否を左右しやすいので、媒介契約の違いと囲い込み対策を押さえてから進めると判断がブレにくくなります。
媒介契約の種類と違い|一般・専任・専属専任の選び方と囲い込み対策

一般・専任・専属専任の違いとメリット・デメリット

不動産会社と結ぶ媒介契約には、一般媒介・専任媒介・専属専任媒介の3種類があります。
大きな違いは何社まで依頼できるかと不動産会社に課される義務・報告体制です。
違いを一覧で整理すると、次のようになります。

契約形態依頼できる会社数不動産会社の義務・報告自己発見取引メリットデメリット
一般媒介契約複数社に同時依頼レインズ登録義務なし/報告義務なしが多い可能複数社が動くため人気エリアでは競争原理が働きやすい他社で買主がみつかるとタダ働きになるため広告費をかけにくい傾向
専任媒介契約1社のみレインズ登録義務あり/2週間に1回以上の報告義務可能活動状況の報告が定期的にありバランスが良い依頼できるのは1社のみで他社との競争は生まれにくい
専属専任媒介契約1社のみレインズ登録義務あり/1週間に1回以上の報告義務不可会社側が最優先で売却活動を行いやすい自己発見取引ができず売却ルートが実質その会社に限定される

※レインズとは、不動産会社だけが利用できる不動産流通標準情報システムのことで、売却物件の情報を登録すると他社の仲介不動産会社にも広く情報が共有される仕組みです。

多くの会社に情報を出して、広く買い手を探したいという場合は一般媒介が選択肢になりますが、そのぶん責任の所在があいまいになりやすい面があります。

遠方にある築古戸建てや実家をしっかり管理しながら売却したい場合は、報告義務があり動きも見えやすい専任媒介や専属専任媒介など、専任系の契約が安心といえます。

遠方オーナー・築古物件なら専任系媒介を選ぶべき理由

千葉県にある実家を遠方から売却する場合や、築古で売れにくい物件の場合は、専任媒介または専属専任媒介をおすすめします。

理由は大きく2つあります。
1、鍵の管理の問題:複数の会社に依頼する一般媒介では、鍵の受け渡しや内覧調整が困難になり、遠方居住では対応が難しくなります。
2、報告義務の重要性:専任系であれば、定期的に問い合わせ件数や内覧時の反応が文書やメールで報告されます。現地の様子が見えない売主にとって、この定期報告が安心材料であり、価格見直しなどの貴重な判断材料になります。

信頼できる不動産会社を見極める

大手だからといって、必ずしも千葉県の郊外エリアに強いとは限りません。地元の事情に精通した地域密着型の会社の方が、エリアで探している購入見込み客を多く抱えているケースも多々あります。

信頼できる会社を見極める際は、以下のポイントをチェックしてみてください。

レスポンスの早さ:質問に対する回答が早く、的確か。
ネガティブ情報の開示:物件の欠点や売却の難しさも正直に伝えてくれるか。
類似物件の成約実績:近隣での売却事例を具体的に知っているか。

また、国土交通省の検索システムを使えば、過去に行政処分を受けた履歴がないかを確認することも可能です。売却を急かすのではなく、売主の事情(相続や税金)に寄り添ってくれる担当者を選びましょう。

参照元:国土交通省(建設業者・宅建業者等企業情報検索システム)

囲い込みを防ぐ対策方法

不動産業界には囲い込みという悪しき慣習が存在します。これは、売却依頼を受けた会社が、他社からの購入申し込みを意図的に断り、自社で見つけた買主だけに売ろうとする行為です(両手仲介により手数料を2倍取るため)。

囲い込みをされると、売れる時期が遅れたり、安く売らざるを得なくなったりします。

対策として、専任・専属専任契約を結んだ際は、不動産流通機構(レインズ)への登録証明書を必ず受け取りましょう。

そして、定期的に送られてくる活動報告書を細かくチェックしてください。ポータルサイトへの掲載状況や、他社からの問い合わせ数が不自然に少ない場合は、担当者に理由を聞き、場合によっては契約解除を検討しましょう。

不動産を高く・早く売るための販売戦略と遠方管理の工夫

遠方にある実家や築古物件をスムーズに売却するには、ただ不動産会社に任せて待っているだけでは不十分です。インターネット上で膨大な数の物件と比較される現代において、選ばれる物件になるためには見せ方の工夫が欠かせません。

また、距離がある中で、いかに購入希望者の意欲を下げずに内覧をこなすかも重要なポイントです。

ここでは、遠方オーナーでも実践できる販売戦略と、管理の手間を減らすための具体的な工夫を紹介します。

売れ残りや値下げの判断で迷わないために、売出価格の決め方と値下げタイミングの考え方を押さえておくと安心です。
不動産売出価格の決め方と値下げタイミング|ポータル運用ガイド

写真とキャッチコピーを工夫して物件の魅力を伝える

買主が最初に目にするのは、SUUMOやアットホームなどのポータルサイトに掲載された物件写真です。この写真の良し悪しで、詳細ページをクリックしてもらえるかどうかが決まります。

部屋が暗く写っていたり、荷物が散乱していたりする写真は、それだけで検討対象から外されてしまいます。撮影前には不用品を片付け、カーテンを開けて自然光を取り込み、できるだけ明るく広い印象を与えるよう心がけましょう。

また、キャッチコピーも重要です。単に5LDKと書くのではなく、週末農園が楽しめる広い庭付きDIY好き必見の古民家など、そこでの暮らしをイメージさせる言葉を入れると反応率が変わります。もし掲載された写真が不十分と感じたら、担当者に撮り直しを依頼してください。

遠方オーナーのための内覧対応完全ガイド

遠方に住んでいると、急な内覧申し込みが入っても立ち会うことができません。そのため、基本的には不動産会社に鍵を預け、すべて任せることになりますが、成約率を高めるために最低限の準備はしておきましょう。

においと暗さは内覧時のマイナス要因になります。長期間閉め切った空き家は独特のこもったにおいがするため、定期的な換気や、内覧前に担当者に空気の入れ替えを依頼しておきましょう。

立ち会えない場合は、以下の準備をしておくと好印象につながります。

電気と水道の手続き:解約せず、照明がつく状態にしておく(夕方の内覧や暗い部屋の確認に必須)。
スリッパの用意:人数分のきれいなスリッパを玄関に置いておく。
ウェルカムメッセージ:遠方のため不在ですが、ごゆっくりご覧くださいなどのメモを残す。

築古物件は現況渡しでの売却を検討

築年数が古い実家の場合、あちこちに傷みや不具合が出ている場合が一般的です。すべてリフォームしてから売り出すと、費用がかさむ上に、買主の好みに合わないリフォームをしてしまうリスクもあります。

おすすめなのが、ありのままの状態で引き渡す現況渡しです。雨漏りがある給湯器が壊れているといった不具合を隠さずに伝え、その分価格を安く設定し、納得して買ってもらう方法です。

最近では、安く買って自分好みにリフォームしたいというリノベーション需要も増えています。売主が費用をかけて修繕するよりも、価格交渉に応じる形で実質的な値引きをする方が、結果的に手残りが多くなる場合があります。

広告を行っても売れない場合の価格改定と対策

一般的に、売り出しから3か月が経過しても成約しない場合は、価格や販売戦略を見直すタイミングです。媒介契約の更新時期(専任なら3か月)に合わせて、担当者と原因を分析しましょう。

もし内覧の件数自体が少ないなら、価格が相場より高すぎるか、広告の露出が足りていない可能性があります。内覧があるのに契約にならない場合は、物件の見た目や条件面にネックがあると考えられます。

対策としては、思い切った価格改定(値下げ)が効果的です。小刻みに下げるよりも、お得感が出るように一定額(例えば50万円や100万円単位)を下げる方が、新着物件として再び注目を集めやすくなります。

どうしても売れない場合は、安くなりますが不動産会社に直接買い取ってもらう買取も最終手段として検討してください。

売却後のトラブルを防ぐ契約不適合責任対策と書類

無事に売買契約が成立し、物件を引き渡しても、まだ安心はできません。不動産取引においてとくにトラブルになりやすいのが、売却後に欠陥が見つかるケースです。

特に築年数が経過した実家や空き家の場合、見た目では分からない不具合が潜んでいる可能性が高いため、法的な責任範囲を正しく理解しておく必要があります。

売った後にクレームが来て、高額な修理費を請求されるという事態を避けるために、契約時の取り決めと書類作成には細心の注意を払いましょう。

引渡し後のトラブルを避けるため、契約不適合責任の基本と記載ポイントを先に確認しておくと安心です。
契約不適合責任のトラブル回避術|物件状況確認書に書く不具合一覧

売主が負う契約不適合責任の範囲

2020年の民法改正により、かつての瑕疵(かし)担保責任は契約不適合責任という名称に変わりました。これは、引き渡された物件の種類・品質・数量が、契約内容と適合しない場合に売主が責任を負うというものです。

もし売却後に、契約書に記載のない雨漏りやシロアリ被害、設備の故障などが見つかった場合、買主は売主に対して以下の4つの請求を行う権利を持ちます。

追完請求(補修や修理の請求)
代金減額請求(修理できない場合などの値引き請求)
契約解除(契約自体を白紙に戻す)
損害賠償請求(欠陥により被った損害の補填)

個人の売主であっても、特約で免除していない限り、原則としてこの責任を負わなければなりません。特に古い家を売る際は、リスクが非常に大きくなることを認識しておく必要があります。

築古物件売却における免責特約の活用と交渉

築数十年が経過した実家を売却する場合、すべての不具合を把握して修理するのは現実的ではありません。そこで有効なのが、契約不適合責任を免除する免責特約の活用です。

売主と買主が合意すれば、売主は契約不適合責任を負わないという特約を契約書に盛り込むことができます。これを現況有姿(げんきょうゆうし)取引とも呼び、基本的にはあるがままの状態で引き渡す代わりに、引き渡し後のクレームは一切受け付けないという契約です。

免責にするというのは、買主にとってはリスクが高まります。

免責を条件にする代わりに価格を少し下げたり、給湯器の故障など特定の箇所だけは免責にしたりと、交渉の材料として使われる場合が一般的です。

物件状況等報告書と付帯設備表の正確な記入

後々のトラブルを未然に防ぐための防具となるのが、物件状況等報告書と付帯設備表です。契約不適合責任は契約内容と違う場合に問われる責任ですので、あらかじめ不具合を告知して契約内容に含めると、責任を問われません。

物件状況等報告書には、雨漏りの履歴、シロアリの害、近隣との申し合わせ事項などを正確に記載します。付帯設備表には、エアコンや照明、給湯器などが有るか無いか故障しているか使えるかを細かくチェックして記載します。

ここで嘘をついたり、知っている不具合を隠したりすると、免責特約をつけていても無効となり、損害賠償を請求される場合があります。問題ないだろうと判断せず、少しでも気になる点はすべて書き出して、買主に伝えておくと自分の身を守ります。

境界非明示での売却リスクと公簿売買

土地の売却では、隣地との境界を確定させてから引き渡すのが原則ですが、費用と時間がかかります。

特に地価の低いエリアや広大な土地では、登記簿上の面積(公簿面積)で価格を決め、後から実測して面積が違っていても精算しない公簿売買が行われる場合があります。

この際、境界を明示せずに売却する境界非明示の特約をつけるケースもありますが、これは買主にとってリスクが高いため、敬遠される要因になります。境界杭が見当たらない場合、売却後の境界トラブル(越境など)の責任をどうするかを契約書で明確にしておかなければなりません。

一般的には境界非明示で売る場合、相場よりも価格を安く設定する必要がある、と理解しておきましょう。

全体の流れを把握し、信頼できるパートナーと二人三脚を

千葉県の実家や築古戸建ての売却は、単なる資産処分ではなく、思い出の整理でもあります。遠方からの手続きには不安が伴いますが、全体の流れや費用、税金の仕組みを理解しておけば、過度に恐れる必要はありません。

成功の鍵は、あなたの事情に寄り添い、誠実に動いてくれる不動産会社を選ぶことです。焦らず、信頼できるパートナーと二人三脚で、納得のいく売却を目指しましょう。

支払いのタイミングで慌てないように、売却の流れと費用が発生する場面を先に確認しておくと安心です。
初めての不動産売却でも安心|支払いのタイミングまで完全解説

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外房・房総
いすみ市、御宿町、大多喜町、勝浦市、鴨川市 など
山武・長生
大網白里市、茂原市、一宮町、白子町、長生村 ほか
内房・千葉
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北総
成田市、印西市、香取市、酒々井町 ほか

※その他の地域もご相談ください。※一部地域ではお取り扱いできない場合がございます。